読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日々の泡

いろんなものの習慣付けに使うブログ。ブログ名は頻繁に変わります

好きなもの02「ぼくはおこった」

f:id:yes_ks:20160107232959p:plain

ぼくはおこった / ハーウィン オラム著

 

ぼくはおこった (児童図書館・絵本の部屋)

ぼくはおこった (児童図書館・絵本の部屋)

 

 

小学生の頃に読んだ絵本。
絵本に理解を示さない子どもだったので「つまんない」と思ったが、何故か今も覚えてる。

つまんないと思ったものを20年以上も覚えてるのもすごいし、20年たったら好きになってるのもすごい。

地球を破壊する絵本

内容はいたってシンプル。
主人公のアーサーが夜中テレビをみてるとママに「もう寝なさい」と言われ、それが気に食わなかったアーサーは激怒し、地球を破壊してしまう。終わり

 

怒りの衝動とは破滅的なもの

怒りが原動力になったりもするのだけど、怒りが望むものはやはり破壊であり、消滅な気がする。

 

破壊にはデメリットがある。

破壊したものは元に戻らないし、よく物を破壊する人は危険人物なので淘汰されたり、罰せられたりする。

 

20世紀は怒りの時代

20世紀はジェノサイドの世紀だったらしい。
大量殺戮兵器が開発され、一番、人が死んで殺された時代らしい。
だから、わたしたちが怒るのは無理もなく、むしろ正しい。

 

ジョンAキールいわく

人類は1900年代を、人類自身とこの宇宙に関する数限りない信念とともにスタートした。

中略

わたしたちは失敗したのだ。科学技術に取って代わられ、機械は人類をぜんぶ合わせたより気の狂った存在になった。

 

「ぼくは どうしてこんなに おこったんだろう」

結局、主人公はすべて破壊しておいて、なぜ破壊したのかを覚えていない。
わたしはここが気に入らない。もっと母親のことを恨んでいてほしいし、もっと後悔してほしい。
怒りも、破壊もすごく複雑な感情だ。いろんなものが混ざり合って掛け算になってるカオスだ。
とはいえ、子ども向け絵本だからこれでいいのかもと今は思う。

暗黒神話との類似性

「ぼくはおこった」と諸星大二郎の「暗黒神話」、年代も国も全然違うのでまったく関係ない作品だが、「宇宙でたったひとりになった少年が頬杖をついて終わる」という一緒のラストだったりする。

 

 

暗黒神話 (集英社文庫―コミック版)

暗黒神話 (集英社文庫―コミック版)